rawmix

Section: WIN SYSTEM (1W)
Updated: 2023.2.23
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名称

rawmix - 2つの RAW 形式データを合流させる  

形式

rawmix [-D] [-d len] inkey1 inkey2 outkey shmsize [ logfile ]

rawmixd [-d len] inkey1 inkey2 outkey shmsize [ logfile ]

 

解説

rawmix は、それぞれキー  inkey1 inkey2 の2つの共有メモリ・セグメントに巡回的に書き込まれている win 形式のデータを読み込み、それらをキー  outkey で与えられる1つの共有メモリ・セグメントに書き出します。

rawmix は流れるデータのチャネル番号ごとに過去10秒分までの タイムスタンプの履歴を保存しており、同じチャネル番号で10秒分以内 (実時間での10秒以内ではありません)に同じタイムスタンプのデータ (この場合1チャネル×1秒分のブロックのことです)が来ると、 重複しているものとしてそのデータを廃棄します。 この重複データ廃棄機能は recvt(1W) での -d オプションと同等のもので、 設定のミスによって無限ループができてデータが増殖することを防ぐことや、 複数の伝送経路でわざと重複したデータを送信しておく冗長構成を可能にします。

入力側共有メモリ上の形式は、時間順整列の有無・書き込み時刻の有無・ ブロック末尾のブロック長の有無、のいずれも問いません。 共有メモリ上の形式については order(1W), recvt(1W) を 参照してください。キー  inkey1 または  inkey2 に 0 を指定すると、それはダミーとなって入力に使われません。 これは入力を1系統のみにして、単に共有メモリのコピーを 作ったり、重複データ廃棄機能のみを利用する場合に有効です。

キー  outkey をもつ共有メモリ・セグメントが存在しない場合は、大きさ  shmsize  (KB) の共有メモリ・セグメントが作られます。すでに存在している場合は、 そのサイズが  shmsize  (KB) よりも小さいとエラーになります。 出力側共有メモリの形式は、書き込み時刻付き・ブロック末尾のブロック長付きです。 共有メモリ・キーは32ビットの整数値です。

rawmixd は daemon モードで起動します。

ログファイル名  logfile を指定すると、ここに動作ログがとられ、 指定しないとログ情報は標準出力に 送られます(ただし、daemon モードで動い ている時は syslogd(8) に送られます)。ログファイルは書き込みのたび毎に オープン/クローズされます。

rawmix は、引数なしで起動すると簡単な使用法を表示します。

 

オプション

-d len
重複データ廃棄の際に参照する過去データの長さを len 秒分にします。デフォルトは10秒分です。0 に指定すると 重複データ廃棄機能は無効になります。
-D
daemon モードで起動します。
 

ソース

rawmix.c
 

関連事項

order(1W), send_raw(1W), recvt(1W)


 

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オプション
ソース
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Time: 08:17:49 GMT, March 23, 2025